最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そ、そうだよね……。

 こんな事があった直後だし、自惚れだと分かってるけど新さんは私のことを心配してくれていると思う。

 それに私も……新さんが居ると思ったら、凄く心強い。

「分かりました!」

 元気にそう言って新さんに微笑むと、何故か新さんはふいっと顔を背けてしまった。

 えっ、えっ……どうして……?

 訳が分からず一人あたふたとしていると、新さんが急に私のほうへと向き直りポンッと頭を撫でてきた。

「よし、良い子だ。」

 な、何だか子供扱いされている気がするけど……学校に行く事を許してくれたんだから、そんな事言ってられないよね。

 それに……新さんに撫でられるのは自然と落ち着けるから好き。

 しばらく私の頭を撫でた後、新さんは私を家まで送ってくれた。

 誰がいるか分からないからと言って、新さんは相当警戒していたみたいだけど……私ってそんなに危なっかしいのだろうか。

 もっと自分も警戒心を上げなきゃいけないな……と考えて、私は新さんを見送る。

「新さん……今日は本当に何から何まで、ありがとうございました。」