最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「元々は私のせいなんですから、創さんが思いつめる必要なんてないです。」

 だから顔を上げてください、と付け足すと創さんは恐る恐る顔を上げてくれた。

 なんだか成生さんの時と似ているなぁ……なんて考えて、ふふっと笑みを零す。

 その時に、ある疑問が頭の中に浮かんだ。

「あの、創さんはどうしてここに?」

 今まで創さんと鉢合わせたことなかったのに、どうして今日は?

 そう思い、創さんにそんな疑問を投げる。

「たまに学園内を散歩するんです。いつもはやることが山積みですから、あまり来れてないですけど。」

「た、大変そうですね……。」

 創さんは理事長の息子さんでもあるから、いろいろと大変なんだと思う。

 表情も疲れ切っているようなものになっているし、無理やり笑っているように見える。

 こんな状態で、私は創さんに謝らせてしまったのか……。

 そう考えるとどうしようもない罪悪感に包まれた。

「創さん、無理だけはしないでくださいねっ!相談とかなら私で良ければいつでも乗りますのでっ!」