最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「……っ、なんか可愛く見えたんだけど……。」

「わぁ~、今僕ドキッてした……。」

「……やっぱり栞、可愛い。」

 大変だ……!と慌てている私には、三人の呟きなんて聞こえず一人であわあわと焦っていた。

 えっと、熱中症だったら冷やすのが良いよね……あ、でも熱かもしれないし……!

「みんな大丈夫っ!?」

 とりあえずまずはみんなの体調を聞かなくちゃ……!

 そう思って早口で三人に聞くと、何故か今度は三人ともぷっと吹き出した。

「あっはは……やっぱり栞って鈍いな。」

「鈍感さんだねぇ~。」

「そんなとこもだーい好きだよ!」

 に、鈍い……ど、鈍感……。ううっ、心にグサッと来る……。

 それに私、そんなに鈍いのかなぁ……。やっぱり自分じゃわからないや。

 でもみんなは元気そうだから……とりあえずは良いのかな?

 私はまだ納得は出来てないけど、そう思うことにしてきょとんとしてしまった。