最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そう送ってから視線を上げると、パチッとこっちを見ている新さんと目が合った。

 び、びっくりした……。

 突然の事で驚いてしまい、瞬きを意味もなく繰り返す。

 新さんは一瞬だけ目を背けた気がするけど、すぐにこんな事を言った。

「明日は、学校休むか。」

 や、休むっ……!?

 さらりととんでもない事を言う新さんに、驚きを越えてぽかんとしてしまう。

 さ、流石に学校は行けます……っ!

「新さん……私、学校行けますよ……?」

 思った事を素直に率直に伝えると、新さんは少しだけ難しそうな顔をした後、はぁ……と大きく深いため息を吐いた。

「……本当に、行けるんだな?」

「は、はい! 大丈夫です!」

 本当のところは学校に行くのも躊躇ってしまうけど、わがままなんて言えない。

 それに、ちょっと怖いだけで学校には行ける……と思う!

 しばらくして新さんは私の気持ちを察してくれたのか、渋々と言った様子で了承してくれた。

「分かった。……だが、何かあればすぐに連絡しろ。栞に何かがあったと思うと気が気じゃない。」