最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「……君はどこまで優しいんだろうね。風羽を庇うなんて。」

 風羽は確かに人の上に立つ素質はあるし、仲間思いでもある。

 でも風羽はその分精神的ストレスを抱えていて、不安定で情緒の波が激しい。

 そんな状態の風羽のストレスを君はずっと受けていて、尚且つ生死を彷徨う羽目になりかけたはずなんだ。

 だから庇うなんて……本当にこの子は心が綺麗な子なんだろうな、と思った。

「顔上げて?」

 そうやって顔を上げさせて、手を伸ばして彼女の頭をそっと撫でる。

 こんなところ神々に見つかったら……と思ったけど、俺はそのまま言葉を続けた。

 ……彼女にならきっと、話しても良いよね。

「ねぇ……ちょっとだけ、風羽の話して良い?」

「え?……あ、はい。大丈夫です。」

 少し驚いたような表情を見せたけど、すぐにそう言ってくれた彼女。

 俺はその言葉を確認してから、風羽の話をしだした。

「風羽はね、あー見えても来栖家の御曹司で、次期族長なんだ。だからちょっと……ううん、大分性格が歪んじゃったんだ。次期族長だってみんなから期待されてるから。」