最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そう考えて躊躇なく教室に入り、彼女たちのほうに近づく。

 ……分かってはいたけど、こんなに警戒されてるとはね。

 俺に気付いた戌待が彼女を後ろに隠して、俺を威嚇している。

「Zenithが栞に何の用だ。」

 ……へぇ、獣族のくせに結構怖いんだね。

 俺には可愛い子犬の威嚇にしか見えないけど、普通の奴が見たら腰抜かすだろうね、これ。

「ちょっと柊木さんとお話がしたいんだよね。……あ、流石に危害は加えたりしないよ。神々の圧力もあるからね。」

 この子に何かしたら神々に殺されちゃうし、俺にはそういう気はない。

 弱い者いじめする趣味はないし、風羽のやり方には困り果ててるからね。

 相変わらず戌待たちは俺を警戒するように睨みつけているけど、彼女はうーんと考え込む仕草をしている。

 その後、ぱっと顔を上げて口を動かした。

「わ、分かりました。」

 結構ぎこちないもので、瞳にも不安や心配なんかの感情も見えるけど……そう言ってくれて、とりあえずは良かった。

「ふふっ、良かった。じゃあちょっとついてきてくれない?」