最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 それに口でやりあってたって……抵抗してたって意味かな?

「ま、どっちにしろ急に呼び出してごめんね。教室までしっかり送るから安心して。」

「あ、は、はい……。」

 うーんと考え込んでいると、仁宇屋さんにそう言われ慌てて返事をした。

 先に歩き出した仁宇屋さんの背中を追って、急いで足を動かす。

 その時、何故か不意に仁宇屋さんが私のほうを振り返った。

「後……俺のこと、名前で呼んでくれない?苗字って堅苦しくて嫌なんだ。……それと君のこと、おりちゃんって呼んでいい?」

「へ……?あ、わ、分かりました……。良いですよ……?」

 名前……つまり、成生さんって呼べばいいのかな?

 それにおりちゃんって……和向君とは少し違うあだ名だ。

 なんだか変な感じがしてくすぐったい感じがするけど、嫌な気はしなかったから……良いよね。

 成生さんの後を追いながら、私はそんなことをこっそり考えていた。