最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「少しは落ち着いたか?」

 優しい柔らかな声でそう問われ、こくりと頷く。

 さっきよりかは幾分楽な気持ちになっていて、恐怖心も大分薄れた。

 怖いのは変わりないけど、さっきと比べれば全然マシだ。

 新さんは私の反応を見て、ふっと息を吐いた。

「だが、まだ怖いだろ?」

 そんなことを聞かれ、ビクリとあからさまに肩が跳ねる。

 怖い……だけど、甘えちゃダメ。

 大丈夫です、と笑顔で言おうとしたけど、その前に新さんの言葉が聞こえた。

「俺の前では無理をするな。自分の気持ちをはっきり言え。」

 そんな言葉に思わず、「へっ……?」と素っ頓狂な声が洩れる。

 どうして……分かったんだろう。

 無理をしているわけじゃないけど、強がっているのはきっと事実だから何も言えない。

 でも私も落ち着けれているから、満面の笑みを浮かべた。

「ふふっ……もう大丈夫です。ありがとうございます。」

 お礼をもう何回言ったのかは分からないけれど、きっと何回言っても言い足りない。

 流石にこれ以上ここに居座るのも申し訳ないなと思い、口を開こうをした時。

 ……驚くべき言葉が聞こえてきた。