最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 ぼーっとお店の前で突っ立っていると、新さんにそっと手を引かれて中へと連れていかれた。

 ……わ、す、すごい……。

 お店の中はシックで落ち着いた雰囲気が漂っていて、高級感が際立っている。

 暗い色で統一されているけど、暗すぎるわけではなく静かな場所だ。

「おい。」

 新さんが中に入るや否や、近くの店員さんにそう声をかけていた。

 店員さんは新さんの声にすぐに気付いて、こっちを向いてくれる。

「新坊ちゃま、お待ちしておりました。六人でよろしかったですね?」

「あぁ。……と、いうか坊ちゃまはやめろと言ったはずだが?」

「いえ、坊ちゃまは神々家の大事な息子様なんですから、そういうわけにはいきません。」

「はぁ……。また親父に言っとくか。」

 店員さんと新さんが謎の会話を淡々と交わしている。

 私はその中で出てきた言葉に、改めて新さんが凄い人だということが分かった。

 位の高い人だって聞いてはいたけど、まさか坊ちゃまって言われてるなんて……相当なんじゃないかな……?

 生で坊ちゃまという単語を聞いて、そんな考えを巡らせていると新さんの不思議そうな声が聞こえてきた。