最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そう思うのはきっと、いたるところに設置されている元宮神菜の情報のせい。

 大きな液晶みたいなものに何故か私の顔写真が流れていたり、もうずいぶん前の魔獣退治のことも報道されている。

「本当、どこに行っても元宮神菜だらけだな……。」

 疾風君が独り言のようにぽつりとそう呟いたのが聞こえる。

 うん、私もそう思う……。まさかこんなに広まっているとは思ってなかったし……。

 もう一回政府に抗議しに行こうかな、なんてぼんやり考えながら、私は一人でうーと頭を悩ませていた。



「……え、ここって……。」

「ん?栞の為に予約した店だが……何か変か?」

 目的の場所に着いて、その建物を見上げ言葉にならない言葉を発する。

 ここ……超高級な有名レストラン……だよね?

「流石、神々家の御曹司……。やることがやっぱり違うな。」

「もうこの感覚には慣れるしかないよ~。」

「本当にやることが桁違いすぎる……。」

 三人の言うことが当たりすぎていて、何も言葉を発せずにいた。

「栞?行くぞ。」