最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「う、ううん、何でもないよっ!」

 慌てて笑顔を取り繕い、あははと乾いた笑みを零す。

 な、何だろう……。そう考えると私、すっごく場違いなんじゃ……。

 幹部ってことはそのくらい凄いってことだから……な、なんだか歓迎会をしてもらうのが今更だけど申し訳なくなってきたっ……。

「よし、じゃあ放課後はみんなで行こう~!」

 話を聞いていた和向君が嬉しそうなにこにこ笑顔で大きくそう言い放っている。

 も、申し訳ない気もするけど……せっかく用意してもらったんだから、楽しみにしなきゃダメだよねっ……!

 私は頭の中でもう一回歓迎会という言葉を反芻させて、ふふっと笑みを零していた。



 一日の授業が一通り終わり、帰る準備もとい歓迎会に向かう準備をワクワクしながらする。

 使い魔はさっき何体かを学園内に飛ばしておいたから、きっと大丈夫なはず……。

 少し心配なところはあるけど、魔力を多く込めているから何かあったら知らせが飛んでくると思う。

 私は楽しみな気持ちと不安な気持ちを織り交ぜた感情を抱いて、みんなと一緒に昇降口へと向かう。