「……あの、奏くん」
「ん?」
「美波さんと、仲良いんだね」
「……え?」
ポカンとしてる奏くん。
「誰だ、ソイツ……?」
「えっ?ええ!?」
「……なんか、あのうざいヤツか?大して顔面偏差値も高くないのにちやほやされてる」
ええっ……!?
奏くんのお顔が、もう神様の領域に行っててもおかしくないぐらい綺麗なのは知ってるけど……それでも、美波先輩はだいぶの美人だ。
それに、美波先輩が顔面偏差値低いなら、私って本当なんなの!?
「本当、おかしいよな、あんなブスが集られて……美都の方が、何百倍も可愛いのに」
「へっ?」
「……?なに動揺してるんだ?当たり前だろ、この世で一番可愛いのも綺麗なのも美しいのも、美都だぞ……?」
「えええ!?」
奏くん、なんか本気の顔……!!
「……間違えだって言うのか?」
「だ、だって……」
そんなの、ただの奏くんの過保護だろうし……。


