……よし、とりあえず生徒会室に行ってみようかな。
生徒会室なら他の教室と比べても豪華というか、立派だから……奏くんが隠れていてもおかしくないと思う。
*
そして3分ぐらいが経過して、生徒会室についた。
「奏くんー!いるかな?」
「美都……!」
「奏くん!!」
この声は間違えなく奏くん……!!
声がするのは……こっち!
声のする方、生徒会長の机の死角に行くと、そこには奏くんがいた。
「よくわかったな」
「えへへ、かくれんぼ奏くんとよくやってたから」
「ふふっ、そうか」
心なしか、とっても嬉しそうに私の頭を撫でてくれた奏くん。
「……もしかして、美都、見つけたの一番なんじゃないか?」
「あっ……ううん」
「……?なにかあったのか?」
「へっ?いや、なんにもないよ?」
「……そうか。とりあえず会場行くぞ」
「あ、うん」
……美波さん、とのことって……別に言わなくてもいいよね?
でも、気になっちゃうな……。


