クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。



……よし、とりあえず生徒会室に行ってみようかな。


生徒会室なら他の教室と比べても豪華というか、立派だから……奏くんが隠れていてもおかしくないと思う。





そして3分ぐらいが経過して、生徒会室についた。



「奏くんー!いるかな?」

「美都……!」

「奏くん!!」


この声は間違えなく奏くん……!!

声がするのは……こっち!


声のする方、生徒会長の机の死角に行くと、そこには奏くんがいた。


「よくわかったな」

「えへへ、かくれんぼ奏くんとよくやってたから」

「ふふっ、そうか」


心なしか、とっても嬉しそうに私の頭を撫でてくれた奏くん。


「……もしかして、美都、見つけたの一番なんじゃないか?」

「あっ……ううん」

「……?なにかあったのか?」

「へっ?いや、なんにもないよ?」

「……そうか。とりあえず会場行くぞ」

「あ、うん」


……美波さん、とのことって……別に言わなくてもいいよね?

でも、気になっちゃうな……。