クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

「じゃあ、戻ってもいい?」

「……」


あ、あれ……!?私、なんか変なこと言った……?もう許してくれたんじゃないのかな?


「美都、その格好を俺以外の前ですんなって言ってるの、わかるかな?」


私の肩に手を置いき、にっこり微笑む奏くん。


「う……わかった……」

「そう、それでいい」

「じゃあ、裏方に行けばいいかな?」

「それもだめ」

「えっ?じゃ、じゃあどうすればいいの……!?」


まさかおサボりなんてできないし……。


「……」

「きゃっ……!?」


ぐいっと腕を引かれて、そのまますっぽり奏くんに収まりながらソファに座ってしまった私達。


「か、奏くん……?」


首筋に顔を埋められて……。


背中側に奏くんがいて、なんだかくすぐったい……!


それに、心臓もバクバクで……どうにかなっちゃいそうだ。