クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

「っ、だから謝るな」

「でもっ……」


びっくりさせたかったのにな……本当に、私ってバカっ……。


「……ああ、そうか、謝るぐらいなら、その格好やめてくれ」

「えっ……?」


っ……やっぱり似合ってないよね……。


「おい、なんか勘違いしてないか?」

「かん、ちがい……?」

「……あーだから、可愛いって言ってるだろ」

「……?」


嬉しい、けど……。


「……嫉妬したんだよ」

「えっ?し、嫉妬……!?」

「ああ、お前が可愛すぎて……その姿、他の男に見られたのが納得いかなかった。それに、俺にメイド喫茶やること教えてくれなかったのも、嫌だった」


そういうことだったんだ……。

やっぱり、奏くんって本当に過保護……嬉しいけど。


「ごめんね。次からは、ちゃんと言う……!」

「ん、ありがとうな」


ポンと頭の上に乗せられた大好きな奏くんの手。