クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

その後私は奏くんに教室まで送ってもらい、なんとか授業に参加することができたのだけれど……。


なんと、机の中に手紙が入っていたのだ。

とても丁寧な字で綴られた文章。

内容は、

『美都さん、

ずっと前から美都さんに片想いをしていました。

もちろん、久宝先輩と婚約をされているのは知っています。

だけどどうしても話したいことがあるので、放課後、体育館裏に来てください』


このようなもので。


かた、おもい……。

ドキッと心臓が音を立てた。


だけれど、これはトキメキとは少し違う気がして。

どうすればいいか、わからない。


でも、私も今片想いをしている。

こんな私に好意を持ってくれたのに、その気持ちを潰すわけにはいかない。

もしかしたら罰ゲームとかで、こうなっちゃったのかもしれないけど……。


よし、行こう。


そう心に誓った。


そして、迎えた放課後——