クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

なんて言えばいいのかなっ……?

まさか、奏くんのことが好きだから、恋してるからなんて言えないし……。


「あ、え、えっと、最近お菓子をいっぱい食べちゃってて、太っちゃったから、ちょっとお昼ご飯の量減らしてるんだよね」


そういうと、眉間にシワを寄せた奏くん。


「……ただでさえあんなちっこい弁当食べてるのに、これ以上減らしたら、やばいんじゃないか?」


心のそこから心配してくれているような表情を浮かべてくれて。


「そ、そんなことないよ!」

「……そうか……。まぁ、とりあえず車乗るぞ」

「……へっ?」


気がついたら私は車の前までお姫様抱っこで連れて行かれていて。


そのまま車に乗せられて、学園へと行かされてしまった。


そして、挙げ句の果て。





学校に着いてから、教室にも寄らせてもらえずにそのまま生徒会室に連れて行かれてしまったのだ。