「……」

「……?奏くん……?」


あ、れれ……?地雷、踏んじゃった……!?


「ご、ごめんねなにか気に触るようなことが——」

「可愛いのは、美都、いい?」


恐ろしいぐらいにっこり微笑まれて、私にはうなずく以外の道はなかった。



*朝7時*


私達はなんとか7時までに支度が終わり、お客さんを待っているところだった。


「……なんか、嫌な予感がするな」

「えっ?そうかな」


嫌な予感……か……。


「奏様、美都様。こちらが今日から美都様のボディーガードとなる皐月千秋です」


ベテラン感溢れる執事さんがそう言い、入ってきたのは……。


「……千秋……?」

「奏?」


こんな私でさえも見かけたことのある、面識のある学校で奏くんと同じぐらいカッコよくて有名な先輩だった。


……ボディーガード、って言った、よね。