「……美都、今日一緒に寝ないか?」

「?私はいいけど、奏くんはいいの?」


大きくなってくに連れ、私と一緒に寝ることを拒否していたから、嫌なのかと……。


「俺はいい。」

「でも、いつも嫌がって———」

「それは、横で隣で小さくて可愛くて仕方がない美都が寝てると、尊いが爆発しそうになるからだ」

「……へっ?」


い、今ものすごい勢いですごいこと言われた気がするのだけれど……。


「ったく、お前は日に日に可愛くなるから、どうかしてるんだよ!」

「えええっ……!?」


強気にそう言った奏くん。

心なしか、耳までほんのり赤くなっているようだった。

……なんだか、喜んでいいのか複雑だけれど……奏くん、甘えたかったのかな?


「じゃあ、一緒に寝よっか」

「ん、ありがとうな」


さっきの態度は急変して、奏くんは大人びた雰囲気で私の頭をぽんぽんと撫でていた。


「えへへ」

「あ、それだめだ」

「えっ?あ、ごめんね!」


笑い方気持ち悪かったかな……!?


「いやちがう、可愛すぎてだめなんだよ。」

「えええっ……!?」


本当、それは奏くんが過保護すぎるだけだと思うのですが……。