クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

話聞いたことなかったし、びっくりだ。


「……美都、嫉妬した」

「ええっ……!?ご、ごめんね」

「頭撫でて」

「わ、わかった……!」


他の人もいて恥ずかしいけど……奏くんが嫌な気持ちになったのなら、仕方がない。


背伸びをして、奏くんの小さな頭を撫でた。

奏くんは一瞬表情を崩して嬉しそうに微笑み、その姿にまた心を奪われたような気分になった。


「……あっち、行こうか」

「……?」


ぎゅっと優しく手を握られて、奏くんに引かれていく。


着いた先はバルコニーだった。


「……美都」

「ん?」

「ありがとう、俺なんかと婚約してくれて」

「ふふっ、何言ってるの。それはこっちのセリフだよ」


奏くんの頬は心なしか紅い。