クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。

「ま、待ってください久宝様!」


唯一声を上げたのは、早乙女さんだった。


「私は本当に、美都様に転ばされました!」

「お姫様のせいじゃないよ!」


早乙女さんの声より大きく響いた幼い子の声。

この声……もしかして、さっきの女の子?


「ほらほら!お兄ちゃんが証拠持ってる!」


女の子の姿を見つけて、その女の子が男性の服を引っ張っていた。


そして出てきたのは……。


「あのー……これ、証拠映像です」


遥希くん、だった。


来てくれてたんだ、何にも連絡もらってなかったから、てっきり来ないのかと……。


遥希くんが奏くんにスマホを渡して、奏くんがそのスマホを確認した。


「……美都、足を蹴られてるじゃないか。大丈夫か?」

「えっ?あ、うん!」

「確認させてもらった結果、美都は被害者でした。即その令嬢をつまみ出せ」


奏くんがそう言うと、ボディーガードの人が早乙女さんをどこかに連れて行っていた。