「ありがとう美都、大好き!」


甘い笑顔を浮かべて、再び私を抱きしめた奏くん。

なんだか、日に日にデレデレが増していってる気がする……。


冷徹王子と称されているのが嘘のようだ。


今はなんだか、大型犬のようにデレデレでベタベタしてるし……。


「私も大好きだよ!」

「ふふっ、うん!」


にしても、やけにデレてるなぁ。

そんなところも愛おしくて可愛くてたまらないけど……!


「じゃあドレス、これはどう?」


紺色のドレス……!


「とっても素敵だね!じゃあそれにしようかな」


見た目はシンプルでありでもオシャレで、大人な感じがする。


私が着こなせるかはわからないけど、奏くんが選んでくれたものだし着ようと思う。


「……うん」


やっぱりシュンとしてるなぁ……。