3日後。

パーティーと言うのは奏くんの誕生日を祝うものだったようで。

お偉いさんも来るみたいだから、私は脇役だけどしっかりしないと!


そして今現在、今夜パーティーに出る時の服を選んでいた。


「美都、これなんかいいんじゃない?」

「う、うん可愛いね!」


奏くんが選ぶものはとってもシンプルで、オシャレなものだった。


だけど私は……この花が刺繍されたドレスを、着て見たいと思ってしまった。


私なんかが着たら、着られている感しかなくなってしまうと思うけれど……ちょっと、憧れる。


「もしかして美都、その服着たいの?」

「へっ!?ち、違うよ?」


だめだめ、奏くんが選んだくれたものにしよう!


「いいんじゃない?これにしたら?」


あれれ……?奏くん、なんだかちょっと不機嫌になった……?


「ううん、私は奏くんが選んでくれたものを——」


ギュウッ


「奏くん……?」


突然抱きついたきた奏くん。