ふふっ、嬉しいなぁ。


「……美都、最近学校はどうだ?」

「お友達もできて、楽しいよ!」

「そうか、よかったな」


優しく微笑みながらぽんぽんと頭を撫でてくれる奏くん。


「美都は可愛いんだから、男には気をつけるんだぞ」

「過保護すぎるよ奏くん!」


きっと、こうやって私は妹のような存在にしか感じられてないんだろうなって。

お互いに一人っ子だから、兄妹のように育っていったし、そう思ってしまっても仕方ない。

だから、私がまた奥手になってしまう……。


「……美都?どうかしたか?」

「えっ?あ、ううん!なんでもないよ!」


私、もしかしてしょんぼりした顔しちゃってたかな……?


奏くんが心配そうな顔をする。