「皐月さんって、妹さんと仲良いんですか?」

「まぁまぁですね。うちは決して裕福とは言えないので、親に迷惑かけないよう二人で乗り切っていたところがあったので」

「そうなんですね……」


大変だなぁ……改めて、自分の親に感謝の気持ちを抱いた。


「もし何か有ればこんな私ですが是非頼ってください!」

「美都様……ありがとう、ございます」

「はい!」


その時だった。


「お兄ちゃん?」

「咲」


おそらく妹さんだと思われる人に、運良く会うことができたのだ。

咲さんっていうのか……とっても素敵な名前だなぁ。


「これ、忘れてたから」

「ありがとう」


お弁当を手渡した皐月さん。


これで一件落着かな!