「そ、そっか……!ありがとう、じゃあ喜んで参加させてもらうね……!」

「ああ」


奏くん、なんだかとっても楽しみそうだなぁ。


「とっても楽しみそうだね!」

「ああ……もちろんだ。だって、可愛い美都は俺のだって全員に認識させることができるってことだろ?」

「ふぇっ……!?」


奏くんは、不敵に微笑んでいる。


「顔真っ赤、本当可愛い」


ぽんぽんと頭を撫でられる中、嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいだった。


「うううっ……」

「美都、また生徒会室で俺と勉強するのは嫌?」

「えっ?い、嫌じゃないけど……」


でも、ちゃんと授業は受けなきゃだし……。


「じゃあ、今日は——」

「奏様、それはなりません」

「……へ!?皐月さん!?」


どうしてここに!?


車の中には運転士の執事さんしかいないはずなのに、いつのまにか助打席から顔を出していた皐月さん。


「美都様が好きだからって盲目にもほどがあるでしょ」