「……そうだ美都」

「?どうしたの?」

「俺が特別に好きって、嬉しかった」

「っ……!」


再びぶわっと顔を赤くした美都を優しく撫でる。


「……まぁ……アイツのことも“友達として好きだけど”あれは余計だったがな」

「あっご、ごめんね……!」

「いいんだよ、別に美都がアイツのこと好きなら」

「だ、だからただ友達としてっ……」


俺が怒っていることに気がついたのか、少し怯えている美都。


またそんな姿が可愛くて仕方がない。


「友達としてでも……好きは俺だけにしないと、嫉妬しちゃうからね?」

「は、はいっ……次から気をつけます」

「ふふっ、そうすればいいんだよ」


ぎゅっと美都を抱きしめる。

恐ろしいぐらいに純粋な婚約者。


これから、俺以外視線に入れないぐらい、溺れさせてあげないと。