ちょっとぐらいなら、近くにいてもいいよね……?


そう思い、奏くんの寝ているソファにそっと近寄って、頭をそっと撫でた。


このとっても綺麗で少し幼なげな寝顔、とっても可愛くて大好きだなぁ。


そう思って撫でていると……。


パシッと、手首を掴まれてしまった。


「おはよ、美都」


不敵に微笑む奏くん。


「ご、ごめんね起こしちゃっ———」


そう言うのを遮るように、思い切り手を引かれて胸に閉じ込められてしまった。


「元々起きてたから。……ちょっと、充電させて」


き、きっと、あとちょっとぎゅうするってことだよね……?


起こしちゃった立場だし……拒否するわけがない。

「うん、いっぱいいいよ!」

「……それ、可愛いだめ」

「へっ?」


抱きしめる腕に力を込めた奏くん。


「もう、離さないから……」

「奏くん……」


甘えるような声に、胸がきゅんと高鳴る。


わ、私このままでいたら心臓が持たない……!!


「……」