「……美都来たよ」


店員さんが運んできてくれたパフェ。

とっても美味しそうで、目がキラキラになってしまっていることが自覚できた。


「わぁっ……!とってと美味しそう!」

「ふふっ、いっぱい食べていいからな。今日は奢ってやる」

「わ、悪いよ……!」


っていうか『今日は』じゃなくて、『今日も』の方が正しいのですが……。

いつも、サラッといつのまにかお金を出してて、お返ししようとしても大丈夫と言ってくれて。

申し訳ないから、いつかお返しをしたいのだけれど……。


奏くんはアクセサリーやお洋服、ぬいぐるみをよくプレゼントしてくれて、いったいどれほどの金額のものなのか、見るに耐えなくて……。


「ふふっ、いいに決まってる。美都の将来をもらうんだから、これぐらいは安いもんだ」

「……えっ?」


い、今なんて……!?


とても嬉しそうににこにこしながら、わけのわからないことを言われてしまった。