「だから……美都のこと、女としてすごい好きってこと……」


ぶわっと顔を真っ赤にしてそう言った奏くん。


「……へっ?」

「ずっと……好きだった。美都が、日向の方に行くのは絶対に許せない。だから、ねじ伏せてでも俺のものにする」

「わっ……!?」


そのままぎゅっと抱きしめられてしまった私。


「なぁ、美都……俺は、お前のこと妹だなんて思ったことなかったからな」

「……え?」


妹として、思ってない……?


この時、身体にものすごい衝撃が走った。


じゃあ私……一体、なんだと思われてたの……?


もしかして、とっても邪魔な寄生虫……!?


ショックで動けない……。


「……美都?」

「ご、ごめんね……!!私、邪魔物で——」


奏くんの胸を押して、どうにかソファから降りて……自分の部屋へと走った。



部屋に戻ってから……しっかり鍵を閉めて、私はソファに埋もれていた。


「……好きって言ってくれたのは……」


夢、だったのかな?


私の過剰な妄想……?