へっぽこ召喚士は、もふもふ達に好かれやすい 〜失敗したら、冷酷騎士団長様を召喚しちゃいました〜




 ……っ!身だしなみ整えてないっ!


 お守りの羽根を懐に仕舞い、寝転がってくしゃくしゃになった髪を慌てて整えていると、リヒトは有無も言わせず隣に座ってきた。



「どうした。何かあったのか」



 顔を覗かれ、近い距離に体温が上がる。月明かりに照らされて輝くリヒトの髪が、風に吹かれて頬に触れた。

 ただそれだけで、胸が熱くなる。

 いつもならどうにか距離を取ろうとするはずなのに、そうしたくないという気持ちが心の奥底から湧き出てくる。

 昼間の出来事を、リヒトに伝えたい。

 その思いのまま、震える声を我慢しながら言葉を口にした。



「団長……!その、私、今日召喚を成功させたんです!ペガサスの子供で、戦力には……ならないんですけど……」



 褒めてもらいたい感情はあるというのに、召喚士として当たり前のことだと言われそうで、言葉の最後はどうしても弱々しくなってしまう。