꙳☄︎





「……え、きよら、おなじクラス、なの?」

「うん。紫昏くんも同じクラス……っていうよりは、隣の席、かな。氷昏はわたしの後ろの席だよ」

「……ふうん」



ちょっと前まで氷昏のこともくん付けで呼んでいたのだけど、本人がすごーく嫌そうな顔をするから、最近は呼び捨てをするようになった。


始業式の日の夜。

いつも通り、わたしは檪家のご相伴にあずかっていた。



「氷昏兄さん、今年はちゃんと来てくださいよ。テストの時以外も」

「……気が向いたら」




ひどく眠そうにぽやぽや返事をしている氷昏に、紫昏くんはお皿を並べながら、仕方なさそうに眉を下げている。


こちらも相変わらず、紫昏くんの気苦労は絶えなさそうだ。




「……というかわたし、最初にお邪魔した時から流れるように毎日朝夕お邪魔しちゃってるけど、あの、ほんとごめんね……」

「乃坂さんは気にしないでください。元はと言えば、僕が毎日誘ってるからなんですし」

「そーそー。澄良は気にしなくていーの」