♢♢♢
「相崎さんさぁ。いい加減藤君に付きまとうのやめてくれないかな」
今私は体育館裏で、クラスでも目立つ派手系女子の安西さんにめちゃくちゃガン飛ばされてる。彼女の周りには、他にも数人。どの子も私とは違う、クラスのカースト上位の可愛い子ばっかりだ。
呼び出された時から、なんとなく藤君のことだろうなとは思ってた。
だって、フラグ立ってたから。
ーーあ。それスカートのホックじゃん、ウケる
あの時藤君の隣にくっついてたのが、阿部さんだった。明らかに私のことバカにしたような目で見てたし、あれ完全に呼び出されフラグだよね。
こんなところのフラグ立ってもなんにも嬉しくないけど、なぜかちょっとしみじみしてしまった。
みんな、可愛い子達ばっかり。自分への自身に溢れてる感じするし、脇汗とかかかなそうで羨ましい。
「ねぇちょっと、聞いてる?」
阿部さんはイライラした口調でそう言った。
「あ、ごめん。なんだっけ」
「相崎さん藤君にフラれたんでしょ?それなのに付きまとうって、相手の気持ち考えてないよね」
あれ、私フラれたんだっけ。フラれる予定ではあるけど、それはまだ未来の話だ。
「藤君が優しいからって、付け込むような真似やめてよ」
確かにそれは、安西さんの言う通りかもしれないと思った。私は、彼の優しさに甘えてる。
「今私藤君と良い感じだから、邪魔しないで」
恋する乙女の顔をしてる安西さんを見て、心の中にズンと重いものがのしかかった。
「相崎さんさぁ。いい加減藤君に付きまとうのやめてくれないかな」
今私は体育館裏で、クラスでも目立つ派手系女子の安西さんにめちゃくちゃガン飛ばされてる。彼女の周りには、他にも数人。どの子も私とは違う、クラスのカースト上位の可愛い子ばっかりだ。
呼び出された時から、なんとなく藤君のことだろうなとは思ってた。
だって、フラグ立ってたから。
ーーあ。それスカートのホックじゃん、ウケる
あの時藤君の隣にくっついてたのが、阿部さんだった。明らかに私のことバカにしたような目で見てたし、あれ完全に呼び出されフラグだよね。
こんなところのフラグ立ってもなんにも嬉しくないけど、なぜかちょっとしみじみしてしまった。
みんな、可愛い子達ばっかり。自分への自身に溢れてる感じするし、脇汗とかかかなそうで羨ましい。
「ねぇちょっと、聞いてる?」
阿部さんはイライラした口調でそう言った。
「あ、ごめん。なんだっけ」
「相崎さん藤君にフラれたんでしょ?それなのに付きまとうって、相手の気持ち考えてないよね」
あれ、私フラれたんだっけ。フラれる予定ではあるけど、それはまだ未来の話だ。
「藤君が優しいからって、付け込むような真似やめてよ」
確かにそれは、安西さんの言う通りかもしれないと思った。私は、彼の優しさに甘えてる。
「今私藤君と良い感じだから、邪魔しないで」
恋する乙女の顔をしてる安西さんを見て、心の中にズンと重いものがのしかかった。



