「お疲れ様でした」
「お疲れー。今日平日なのに意外と忙しかったね」
「ですね、ヘトヘト」
三苫さんは、こうやってシフトが被っても何事もなかったかのように接してくれる。
それが全然不自然じゃなくて、最初は気になってた私も今では普通に会話できるようになった。
お客さんとしてたまに来てくれる福間さんとも、福間さんの冗談にツッコミながら笑って話ができる。
でも不思議、告白されたのは同じなのに藤君にだけは普通にできないし、藤君からも普通にされるのが寂しいなんて。
残酷だけど、人間の感情って素直だ。
皆好きなのに、種類が違うと気持ちも違う。



