年上幼なじみに「好き」って言ったら、溺愛が加速しました。



「美味しい? どう?」

「美味しいです! 吏都くんは本当になんでもできてすごいなぁ」

「大げさだよ。こんなん誰でもできるよ。余ったもの入れただけだしさぁ」


 吏都くんは「今日は真人いる?」と口をモグモグさせて聞いてくる。だから頷いてアイスを喉に押し込めるように飲み込むと「はい、今日は家で課題してると思います」と伝える。


「そっか、じゃ家行ってもいい?」

「あっはい。大丈夫です」


 真人(まこと)というのは私のお兄ちゃんの名前。小さい頃からよく家に出入りしていたけど今も結構な頻度でこういうことがある。大学も同じところに進学したってのもあると思う。


「そうだ、悠真は大学どこ行くの? 内部進学?」

「そうしようと思ってて……吏都くんもお兄ちゃんもいるし安心なので」


 私が今通うのは私立野いちご学園高等部は初等部から大学部まであるいわゆるエレベーター式の一貫校の高等部だ。そして吏都くんたちは大学部に通っている大学生。

 私も普通に内部進学の試験を受けて入ろうと思っている。


「そうか〜じゃ、楽しくなりそうだな。頑張れよ」

「うん、ありがと」


 話しながらパフェを食べると、更衣室で制服から着替えた。着替えて外に出ると吏都くんが待っててくれて吏都くんの車に乗り込んだ。