「吏都くん、レモン紅茶だけどいい?」

「うん、大丈夫。レモン紅茶好き」


 トレーを一旦床に置き小さいテーブルにグラスとお菓子を置いた。


「ありがと、悠真。悠真も一緒に食べよ。おいで」


 吏都くんは膝をトントンして両手を開いた。だけど膝に座るのは恥ずかしすぎて彼の隣に座る。


「なんでそこなの?」

「だ、だって恥ずかしいしっ」

「そういうところ可愛い」


 そう吏都くんは言うと私の体をヒョイっと持ち上げて膝に乗せた。