「うん、聞いてない……」
「マジか〜言っちゃいけないやつだったかな? 真人、サプライズ好きだし取れたら言うつもりだったのかも」
確かにそれはあり得る……お兄ちゃんはサプライズ大好き人間でよくサプライズして驚かしたりしてるんだもん。
「聞かなかったことにしておくね!」
「そうだな、アイツの機嫌損ねるとネチネチネチネチ言うしな……あ、着いたよ」
結局、お兄ちゃんのことを話していたらかき氷屋さんの駐車場に到着した。
「悠真、降りるよ」
「うん! かき氷楽しみ〜」
そう言ってシートベルトを外すとドアを開けると車から降りた。吏都くんはもうすでにいつの間にかこっちに回ってきていた。
「さぁ、行こうか」
吏都くんと手を繋ぎながら車から離れ、お店がある方に歩く。それだけで暑すぎて汗が垂れてくるのがわかるから少し早歩きをしてお店の中に入った。