年上幼なじみに「好き」って言ったら、溺愛が加速しました。



 ***


「あ、起こしちゃった?」


 目が開くと自分の部屋の天井。それに物音がしてそっちを見るとそこには吏都くんがいた。


「吏都くん、仕事は……?」

「もう終わったよ。今来たとこ」

「そっ、か……」


 そう言いながら体を起こすと「大丈夫? 起きて」と吏都くんに言われて頷く。


「迷惑かけてごめんね、吏都くん」

「そんなこと良いんだよ。悠真はいつも頑張ってるんだし、体調悪い時は休んで良いんだよ。代わりに来てくれた岩崎さんも、悠真の代わりならって喜んで引き受けてくれたし」

「そうなんだ、岩崎さんが……じゃあ、お礼を言わなきゃ」

「うん、そうだね」


 そう言って床に吏都くんが座ると、荷物を持って来てくれたみたいで机近くに置いてあった。そういえば……服って、誰が?