「痛み止め飲もう……」
ロッカーを開きカバンから痛み止めとお茶の入っている水筒を取り出して錠剤を水で飲み込んだ。今回は頭痛やだるさに加えて貧血もプラスされているからかフワフワしている。こんなんで良くバイトに来れたなー……なんて思っていると、休憩室のドアが開いた。
「悠真、いる?」
「……ぅん」
聞こえて来たのは吏都くんの声。パートの人から聞いたのかな、と思いながら重いまぶたを開ける。
「体調悪いって聞いて来たんだけど……」
「うん、まぁ、でも大丈夫です。もう少し休んでから、行くから」
「そう。悠真、今日は何時までのシフト」
「……二十一時、まで。あと二時間半くらいかな」
スマホの時計を見てそう答える。すると、吏都くんはシフト表を見ながらスマホを触っていた。