年上幼なじみに「好き」って言ったら、溺愛が加速しました。



「……っ……」


 私は一瞬のことで何が起きたのか分からなかった。

 わたし、今、吏都くんとキ、キ、キスを……!?


「ははっ顔、真っ赤。可愛い」

「!? え、あっ……え! ゆ、夢?」

「夢な訳ないでしょう? 夢だと俺が困るんだけど」


 そう言っていきなり吏都くんはわたしの頬をつまむ。


「いたいよ!」

「じゃ、夢じゃないでしょう? 俺のもつまんでみていいよ」


 吏都くんにそう言われてつまんでみると「地味に痛い〜」と大袈裟に言った。彼が立ち上がったのでわたしも立ち上がる。


「吏都くん、私。もう一度言ってもいいですか? あのっ」

「だめ、今度は先に言わせて」


 私の口に人差し指を当てて微笑んだ。


「……っ……」

「白崎悠真さん、俺の彼女になってください」


 吏都くんは私に笑いかけながら目を見て言った。さっきは私が俯いてたから表情はわからなかったけど、彼を見ると耳が赤いのがわかる。

 照れてるんだなって思ったら私も何故か照れて熱くなるのを感じた。


「はいっ、吏都くんよろしくお願いしますっ!」

「嬉しい。ありがとう、悠真」


 再び私を見つめた吏都くんは、私の頬にそっと触れた。そして私の体を縋るように抱きしめる。

 さっきの、き、キスもそうだけど、こんな密着するのは初めてで私の心臓はドキドキして壊れそうなくらい早く鳴っているんじゃないかって思った。
 そう思っているうちに体が離れていくと吏都くんはそっと髪に触れるとキスをする。