年上幼なじみに「好き」って言ったら、溺愛が加速しました。



「ん〜カリふわだぁ」

「本当美味しそうに食べるね、悠真は」


 今食べているのはダッチベイビーというパンケーキでふわふわだけどオーブンで焼いているからカリカリしている不思議なスイーツだ。

 前、テレビで紹介していて美味しそうだなぁって思ったのを思い出して今日はここをリクエストしてしまった。
 テレビで紹介されているだけあって、とても美味しい。


「吏都くんは美味しい?」

「美味しいよ、一口食べる?」


 私が頷いて返事をすると一口大に切ったパンケーキをフォークで刺してから私に食べさせた。


「ん〜美味しいですっ」

「悠真のも食べたいからちょうだい」


 吏都くんにそう言われ私もされた通りにやろうとパンケーキを差し出した。……ん? 待てよ?

 これ、同じことしたってことはまさかの間接キスだよね!?


「……っ、あ、あの吏都くんっ」

「ん? 何? ほら早く」


 なかなか口を開けない私に口元まで持ってきて差し出した。口を開ければすぐ入る距離で、これは口を開けないと離れないだろうなと思って恐る恐る開けた。


「っ、美味しいです……」


 モグモグしながら言うと吏都くんは笑って「よかった」と微笑んだ。