翌朝、目が覚めるともう六時半。
私はパジャマのままリビングに行くとお兄ちゃんが玄関で靴を履いているところだった。
「ゆま、おはよ。俺行くわ」
「うん。行ってらっしゃい」
お兄ちゃんを見送ってからリビングに入る。テーブルにはパンとスクランブルエッグにソーセージにサラダがあるいかにも朝食プレートがあった。
「美味しそ〜」
私は手を洗って椅子に座るとそれを食べ始める。
起きてからずっとお腹鳴ってたから作ってくれているのは本当にありがたい。お兄ちゃんも大変なのはわかってるけど甘えてしまう。
それはお兄ちゃんの作る朝食はとても美味しすぎることが問題なのだけど……
「卵はふわふわとろとろだし、ソーセージもパリパリでいい感じで塩味が効いていて美味しいし最高」
そう言いながらパンと一緒に食べて美味しすぎて十分もかからず食べてしまい、私は自室に戻りパジャマから部屋着に着替えた。
パジャマを洗濯機に入れて、昨日の服を干す。
洗濯はどちらかが担当と決めていない。お互い時間がある時とは決めているけど特定はない。今日は早くお兄ちゃんが出るから私だけど、平日は朝遅いお兄ちゃんが干す……まぁ、そんな感じで生活はしている。