「吏都くん、早く帰らないと寝る時間無くなっちゃう!」

「あ、うん。大丈夫だよ、でさ一緒に出かけてくれる?」


 これ以上会話していたら帰れなくなると思った私は「わかった! 行く!」と返事をしてしまったまま、彼を見送った。

 玄関に入るとお兄ちゃんはさっさとリビングの電気をつけに行ってしまったので私は玄関の鍵をかけて家に入る。リビングに行けばお兄ちゃんは手洗いうがいをしていてもうお風呂の支度を始めていた。