年上幼なじみに「好き」って言ったら、溺愛が加速しました。



 家から三十分ほど車で走ると到着したのは来たことないおしゃれなお店。結構高いんじゃないかと考えながら私は彼らについて店内に入った。

 外観もおしゃれだが店内もおしゃれな感じで大人の雰囲気で溢れている。私みたいな高校生が来れるところじゃないのは一目瞭然で、きっとお兄ちゃんも吏都くんもこういうところに来るのは初めてじゃないはずだ。

 店員さんに予約席まで案内されて座るとメニューの説明を受ける。


「な、何がいい?」


 お兄ちゃんが最初、そう言ってメニュー冊子をペラペラ見始めた。


「ゆまの好きなトマト系ピザあるよ? それともカルボナーラにする?」

「うん……私、これにする」


 メニュー表にある【クリーム系パスタ】のページを見て指を指す。


「そうか、吏都は? 何にする? 俺はこれ、ボロネーゼ」

「俺は、きのこの和風パスタ」

「了解。あ、あとピザ食べ放題頼もうか。確認するけど、カルボとボロネーゼと和風パスタと食べ放題ね……あ、飲み物はドリンクバーにでもしよ」


 そう言ってお兄ちゃんは設置されているタブレットで注文をすると「飲み物先に取りに行きなよ」とお兄ちゃんに言われたので早速取りに行くことにした。