「じゃあね、悠真。またバイトでね」 「はい、また……」 名残惜しいけど引き止める理由がないから彼が帰っていくのを見送るしかない。吏都くんは大学生だし忙しいと思うし。 「また連絡するから」 「はいっ! ありがとうございました!」 吏都くんの『連絡する』という言葉にドキドキしながらも車に乗った彼に手を振って私は家に入った。