「あっ、瑛人君失恋したんだー!」
「何で何でー?」
「ほら、尻もちついてるもん!颯お兄ちゃんが突き飛ばしたんだ!お兄ちゃん格好良い!」
私達の周りを跳ね回る双子は微笑ましい推理を繰り広げているものの、
(ごめん、突き飛ばしたの私…)
ただその場に突っ立っている私は、苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
そんな中、
「そうだぞ2人共、こいつは失恋したんだ。七瀬は今から俺のものになったんだ」
このチャンスを逃さないとばかりに、颯さんがドヤ顔でホラを吹くものだから。
「わー、可哀想な瑛人君!大丈夫?涼が瑛人君の彼女になってあげるからね!」
「さすが颯お兄ちゃん!これでナナお姉ちゃんはずっとこの家に居れるね!」
まだまだ純粋な双子は彼の言葉を鵜呑みにし、本気で瑛人の事を心配し始めた。
「待て待て清涼、俺は失恋なんかしてないわ!だから頭撫でんの止めてってば涼!聞いてる!?」
双子の事をまとめて“清涼”呼びするのが好きな瑛人は必死で弁解するものの、幼い子供達は聞く耳を持たない。
「沢山お話聞いてあげるからね」
「辛くなったら清の部屋来ていいよ」
あまりにもほっこりするそのアドバイスに、
「2人共可愛過ぎるんだけど…!」
自分の事を完全に棚に上げた私の頬は緩みっぱなしだった。
「何で何でー?」
「ほら、尻もちついてるもん!颯お兄ちゃんが突き飛ばしたんだ!お兄ちゃん格好良い!」
私達の周りを跳ね回る双子は微笑ましい推理を繰り広げているものの、
(ごめん、突き飛ばしたの私…)
ただその場に突っ立っている私は、苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
そんな中、
「そうだぞ2人共、こいつは失恋したんだ。七瀬は今から俺のものになったんだ」
このチャンスを逃さないとばかりに、颯さんがドヤ顔でホラを吹くものだから。
「わー、可哀想な瑛人君!大丈夫?涼が瑛人君の彼女になってあげるからね!」
「さすが颯お兄ちゃん!これでナナお姉ちゃんはずっとこの家に居れるね!」
まだまだ純粋な双子は彼の言葉を鵜呑みにし、本気で瑛人の事を心配し始めた。
「待て待て清涼、俺は失恋なんかしてないわ!だから頭撫でんの止めてってば涼!聞いてる!?」
双子の事をまとめて“清涼”呼びするのが好きな瑛人は必死で弁解するものの、幼い子供達は聞く耳を持たない。
「沢山お話聞いてあげるからね」
「辛くなったら清の部屋来ていいよ」
あまりにもほっこりするそのアドバイスに、
「2人共可愛過ぎるんだけど…!」
自分の事を完全に棚に上げた私の頬は緩みっぱなしだった。



