剣と涙〜悲しみの連鎖を断ち切って〜

「霊に完全に取り憑かれたわけではなかったんだな……」

葉月がホッとしたように言い、その後に顔を顰める。話を聞いた瑠依も、疑問に思っていることがあった。

「助けてって、どういう意味なんだろう……」

除霊をすると、悪霊の魂は浄化されてあの世へと自然に導かれていく。だが、あの屋敷にいた悪霊たちは、祓っても祓ってもキリがなかった。

「そういえば、いつものように祓った感覚がなかったような気がする……」

菫が言い、「そういえばそうだな」と妖たちも頷いた。だが、何故悪霊たちが祓えなかったのかがわからない。

「今考えてみたら、まるで無限ループしてるみたいだったな」

紫乃がそう呟いた時、金次郎が目を見開く。そして、「はい!」と大きな声を出しながら手を挙げた。

「心霊関係の本を読んだ時に、こんな言葉があったのを思い出した。"悲しい事件や事故があった場所は、悪霊たちが集まりやすくなる。そして、その場所で亡くなった人の魂を取り込んで、永遠にその場所を彷徨い続ける”って」