「冴ってば……」
「おまじない」
「え……?」
「悪いモンが付かねーように、おまじないかけといた」
冴はその"おまじない"の場所に指先を触れさせた。
どこか愛おしげに、誇らしげに、するりと撫でる。
首すじが細動したのを感じた。
「なぁ」
「な、に……?」
「もっかいしていい?」
「なにを」
「さっきの」
「だ、だめ……だよ」
「……」
手は繋ぐ、ハグもする。
だけど、だけど。
「……くれは」
声とともに、ふたたび腕の中へ閉じ込められてしまう。
力の差と、底知れぬ執着に、私の抵抗など意味をなさなかった。
また強く痛みが残された。



