そのまま外に出る事を伝えると、あっと言う間に馬車は用意され城の外へと出た。
今まで城内から空を見上げることは何回かあったが、やはり遮るものがない空は大きく、ファウラの心は空に魅了された。
乗り込んだ馬車に揺られながら、こちらを見ようともしないファウラの隣に移動したルイゼルトは眺める彼女の横顔を見つめた。視線に気づいた彼女に、嬉しそうに笑う。
「なんかファウラ、活き活きしてるな」
「そ、そう?」
「ああ。見ていて飽きない」
「うっ……」
豹変したかのような、今までとは違う素直な言葉に何かがファウラの喉を閊える。景色を眺めて一人はしゃいでしまっていたことの恥ずかしさと、昨日のやり取りを思い出し、どんどんんと赤く染まっていく顔を隠そうと両手で覆う。
しかしすぐに覆った手をルイゼルトに解かれた。ファウラの指に自分の長い綺麗な指を絡ませて、少し強引に顔から離す。
「せっかく一緒に居るんだ。顔をもっと見せろ」
「そ、その……外を見ただけで一人はしゃぐなんて、なんか恥ずかしくて……」
「外の世界が好きなんだな」
「ここに来る前は、外での時間が長かったから。畑仕事に、水汲み、屋根の修理とかもよく手伝ってたの」
「畑仕事……」
ファウラの言葉を聞いて、ルイゼルトが明らかに困惑が深まっているのが分かった。驚くのも無理はない。一国の王女が何をしているんだと、疑われるのは当然だろう。



