澄み渡った空に二人の白が眩しく輝く。
神殿の屋根の上へと降り立ったルイゼルトは、ゆっくりとファウラを下ろしてヴェールを上げた。
状況説明を求めようとするファウラの唇を悪戯気に塞いだ口づけはとても優しかった。
甘くついばむような口づけにファウラから吐息がもれる。
「ル……イ……」
「悪魔の残した力もそう悪くはないな」
「んんっ……」
「愛している、ファウラ」
飾り気のない真っ直ぐな言葉に胸が一つ跳ねた。
唇を重ねれば重ねる程に想いは大きくなるばかり。
こんな形で流され続けては、ちゃんと婚姻出来ないとファウラはルイゼルトの薬指に母親から貰った結婚指輪をはめた。
「……っ私も愛してる」
「ああ。これから先どんなことがあっても、ファウラ……君を守る」
「絶対よ」
「信じないのか?」
「こんなことしてユトに怒られても守ってくれるの?」
「それはそれだろ?二人で怒られよう」
噂をしていれば下から呆れた声で二人を探すユトの声が聞こえてきて、顔を見合わせて笑う。幸せを導く鐘と共に。二人の笑い声も重なっていく。
どんな困難が待ち受けようとも、二人は肩を並べて前へと進む。それは二人の愛を確かに大きくさせるものだと知っているから。
漂う花の香りに包まれて、流れる風に花びらが舞い踊り、これから先の未来を照らすように、太陽が明るく照らしていた。



